こんにちは!くりです。
ぼくは独学で二級建築士の製図に合格しました。
大学ではほとんど製図をしていないので、ほぼ知識ゼロからの出発です。
勉強を始めた時は、とにかく不安と心配でいっぱいでしたが、無事合格することができました。
ちなみに1年目は不合格、2年目で合格しています。
失敗したときの原因を含めつつ、
二級建築士の製図独学勉強法
を紹介します。
※ぼくはフリーランスで時間の余裕がある感じです。あくまでも参考程度でお願いします。
この記事は、「【独学】二級建築士の勉強法【製図編】」を書いていきます。
目次
二級建築士の独学勉強方法【製図編】
1.「設計製図テキスト」を7周する
製図の勉強に入る前に、ネットで情報収集をしました。
そこで多くの方におすすめされていたのは、「総合資格学院 設計製図テキスト」です。
この参考書には、製図の書き方が書いてあります。
- 木造
- RC造
- 鉄骨造
の3種類が載っていて、自身が受ける年の問題に合わせて使います。
ちなみに、本試験は「2年木造・1年RC造」のサイクルで繰り返されています。
ぼくは1年目はRC造、2年目は木造でした。
2種類ともこの参考書に載っていたので、買い直さなくてすみました。値段が少々高いですが、3種類も載っていてお得です。
この参考書に載っている書き方で、同じものを7周してください。
※ぼくは時間があったので、11周しました。
最初は、かなり時間が掛かります。
ぼくも1枚書き上げるのに、3日位かかり、
「これ、本当に独学でいけるのか…?」
と絶望しました。
しかし、試験が終わったので言えます。
書けば書くほど、書くのが早くなります。
なのではじめが一番時間がかかります。諦めずに、コツコツと書き続けてください。
※使う製図道具は、「【保存版】二級建築士で使う「製図道具」まとめ」でまとめています。
ポイント
ここで一つポイントがあります。
とにかく深く考えない
ことです。
ぼくがはじめたとき、
「この線、何を表しているんだ?」
「なんで太線なんだろう?」
と頭がはてなだらけでした。
しかし、考えるだけムダです。初学者が考えても、理解できることはありません。
そして考えても、ただ時間が過ぎるだけです。
例えば、スイッチを押すと電気はつきますが、「なぜ電気がつくのだろう?」と考えても答えはでないですね。
それと同じです。
ぼくは考えすぎて、時間をムダにしてしまいました。
今だからわかりますが、練習量が増えればふえるほど、勝手に理解度も増していきます。その時に理解できれば十分。
なので、何度なんども書いて、手に覚えさせて、本番で再現するだけでオッケーです。
製図用紙はこちらを使います。↓
独学者が製図用紙を手に入れる方法は、おそらくこれ一つです。
本番同様の紙が使われていて、当日も慣れた練習と同じように書くことができました。
ちなみにぼくははじめケチろうとして、ネットから印刷したものを使っていました。
しかしなぜかマス目と定規が合わずに、
「製図の定規って特殊なのか?それともいつもと違う測り方なの?」
と悩んでしまいました。
3日ほど絶望したのち、それでも分からず、ついに製図用紙を買いました。
まあ、印刷したときに少し縮小されてしまっただけなんですけど…。
こんなムダな時間は必要ないので笑、普通に製図用紙を買いましょう。
↑ こんなムダな悩みは、製図独学でたくさんあります。なのでそれに惑わされず、「まあいつか分かるだろw」みたいなモチベーションで書き続けてください。
2.「設計製図課題集」をとにかく書き写す
製図の書き方がわかり始めたときに、課題集に移ります。
次は、「総合資格学院 設計製図課題集」です。
毎年6月頃、二級建築士製図の課題が発表されます。
ぼくの時は、「保育所」でした。
その後1ヶ月ほどで「保育所」の課題集が各社から発売されます。
ぼくは総合資格学院の課題集を選びました。こちらも独学者の定番です。
この課題集を、とにかく書き写します。
課題は5つ収録されています。
ぼくは7周ずつ書き写すことを目標としました。
それでも時間が足りず、結果的に
- 課題1:8周
- 課題2:8周
- 課題3:8周
- 課題4: 3周
- 課題5:8周
という枚数を書き写すことができました。(本番同様に見本なしで書いたものも含む)
順番的には、
- 課題1を7周
- 課題2を7周
- 課題3を7周
- 課題5を7周
- 課題4を2周
- 模試(1枚)
- 課題1を何も見ずに1周
- 課題2を何も見ずに1周
- 課題3を何も見ずに1周
- 課題4を何も見ずに1周
- 課題5を何も見ずに1周
- ☆本番☆
という流れです。
※働きながらで1年目の方がここまで書くのは、時間的に厳しいと思います。
なので、
1年目に全力でやって受かったら儲けもの、2年目で必ず合格する
という感じでやったほうがいいと思います。
1年目で受かる人は本当にすごいです。ぼくには無理でした。
なので、自分のペースを守って、合格を目指しました。
※資格学校や通信講座を利用する方は、全力で1年目で合格を目指しましょう。
二級建築士の製図は、3回チャンス(学科免除)があります。
裏を返せば、
「1年目で受からなくても、次できればいいんだよ」
と建築センターが言ってるようなもの。
話が脱線しそうなので、詳しくは、「二級建築士の製図試験、落ちてました…(追記:2年目で合格しました!)」で少し解説しています。
ポイント1
課題集の書き写しが進み、すらすらと製図ができてくると思います。
そこで、少しずつ見本なしで書いていきましょう。
- 一切見本を見ないのではなく、
- 得意な図だけ見ないようにすると、
- ストレスなくできます。
ぼくは立面図が比較的に書けたので、はじめはそこだけ見本を見ないようにしました。
本番(模試)までに何も見ずに書ければいいので、焦る必要はありません。
焦って見本なしで書いて、「全然できないじゃん…」みたいに心が折れてしまうと元も子もないです。
なので、自分のペースを守りつつ、コツコツ進めることが大切です。
音楽やオーディオブックを聞きながら、リラックスしつつ製図するのがおすすめ。↓
ポイント2
途中から、エスキスも始めましょう。
はじめは図面を見ながらエスキスを書いて練習します。
できるようになったら、課題文だけを見て、エスキスを書いていきます。
エスキス用紙はこちら。↓
ぼくは本番までに、18枚ほどエスキスを書きました。
けれどこれでも苦手だったので、もっと練習すればよかったなと思っています。
エスキスも書けば書くほど、得意になります。
3.模試を受ける
模試は必ず受けましょう。
現在は日建学院が、本番1週間前に模試を行ってくれます。
模試を受けると、目標が模試に設定できます。
なので、本番では「今までの練習+模試の反省」で勝負ができます。
模試を受けずに本番を迎えてしまうと、自分の苦手が分からずに特攻することになります。
それを避けるために、できるだけ受けることをおすすめします。
ちなみにぼくは、
- 1年目に模試なしで本番で失敗し、
- 2年目は模試を受けて、成功しました。
模試の効果は絶大です。
詳しくは、こちらの記事で解説しています。↓
≫ 二級建築士の製図「模試」を受けるメリット3つ【必ず受けよう】
その他疑問
この勉強法で、想定される疑問に答えてみます。(というか、当時ぼくが抱いていた疑問)
課題集は何冊もやったほうがいいの?
A.何冊もやる必要はありません。
ぼくは1冊を何度もなんども繰り返す方法でいけました。
ただ、これは本当に人によります。
ネットを見ても、
3冊の課題集を買い、すべてを2~3周する方法
で合格している人が結構います。
ぼくもその方法をマネするか考えました。
ですが、その方法で上手くいったことがないので辞めました。
すべてをつまみ食いして、理解出来るようになることは、頭の優れた人しかできない気がします。
自分に合った方法を選びましょう。
本当に製図独学でも受かるの?
A.受かります。
ぼくが証明です。
とはいえ、普通に資格学校に行けるなら、行ったほうがいいです。
ぼくはお金がかけられなくて、行く選択肢がなかっただけ。
あとTOEIC全力勉強をしたことがあり、とにかく1冊の参考書を繰り返せばそこそこの能力が得られることを、身をもって学んでいます。
なので、二級建築士もこれでいけると思ってました。
二級建築士の製図は、独学でも合格できます。
とはいえ、人それぞれ得意なやり方があります。
- 人に教わりつつ進めた方が理解できるのか、
- 自分で地道にコツコツやったほうが良いのか。
自分の性格次第です。
ただ一つ注意なのは、資格学校に行っても必ず受かることはありません。
あくまでも資格学校は補助。
すべては自分の努力量次第です。
ただ資格学校の良さは、優れた教材があること・サポートしてくれる人がいることです。
個人的には、最短合格できるのが強みだと思います。
例えば、ぼくが製図用紙を何を買えばいいのか色々検索している間に、資格学校の生徒は教師から渡された用紙にもう製図しています。
ぼくが太線の意味を考えている間に、太線の意味を即座に教えてもらっているでしょう。
こうした差から、合格への勉強時間が大幅に変わってきます。
通えるなら、通いましょう。
「でも資格学校って高いよな…、そんな余裕ないよ、、」
という方には、通信講座がおすすめです。
おすすめはこちらでまとめているので、興味がある方はご覧ください。↓
まとめ
この記事は、「【独学】二級建築士の勉強方法【製図編】」を書きました。
製図はとにかく書き写すことがポイントです。
そして細かいことを深く考えないのも大切。
書けば書くほど、早く書けて、理解度も増します。
とはいえ、焦りは禁物。
自分のペースを守りつつ、焦らずコツコツ進めていきましょう。