【製図】二級建築士独学合格スケジュール

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2022年、二級建築士の製図に合格しました。

はれて二級建築士になれました。

とはいえ、独学で誰にも聞くことができず、つねに心配と不安でいっぱいでした。

しかしそれを乗り越えて、無事合格することができました。

ここでは、製図に合格したとき(2年目)のスケジュールを紹介していきます。

※1年目は製図不合格なので、省いています。

スケジュール感は参考にならないと思いますが、雰囲気は感じてもらえると思います。

2022年5月

5月前半

去年就職して、会社員となったぼく。

「今年受かろう」

と思っていて、GW期間中に製図の練習スタート。

1年目は学科に合格し、製図で落ちている。けれど2年目は学科免除できる。

去年も使った、「総合資格学院 設計製図テキスト」を使って、図面を写していく。

やっぱり分かりやすい。

けれど去年のRCに比べて、木造は細かい表現が多い。しかもマス目が455mmで計算が色々大変。

「これ本当に独学で合格できるのか…?」

と不安が募る。

5月後半

土日を利用して、図面を少しずつ写していく。

  • 土曜日:平面図・立面図
  • 日曜日:断面図・部分詳細図

で分けて練習した。

ずっとオーディオブックを聞きながら書き写していたので、面白くない時間ではなかった。

製図は耳が自由なので、オーディオブック・音楽・youtubeなどあらゆるものを聞ける時間だった。

関連記事:二級建築士の製図の練習はラク【耳が自由】

2022年6月

6月前半

土日を利用して、書き写す。

そして課題が発表される。

今年は「保育所」。はじめての住宅ではない木造らしい。

「自分が保育所の設計図なんて書けるのか?」

とさらに不安が募る。

そしてよく見てみると、断面図・部分詳細図ではなく、床伏図・矩計図だった。

RC造のときにはない図面なので、「新登場だよ…」と少し落ち込む。

※今気づいたのですが、矩計図(かなばかりず)と読むそうです。今までずっと(たんけいず)と読んでいました笑。

6月後半

勤務中、やけに上司が会議室にこもっている。なんか慌ただしい。

新人のぼくは、全く気にせず仕事をしてた。

色々と省くが、ぼくのいる部署の解散が決まる。

聞いた時は2日ほど涙目になったが、「これで自由になれる!」と喜びのほうが強かった。

ほかの部署に移ることも提案されたが、建築と関係がなかったので、辞めることにした。

辞める理由として、

  • 建築関係で働きたい
  • その他収入がある
  • 二級建築士合格という目標がある

などがあった。二級建築士合格という目標がなかったら、どうなっていたか分からない。

めちゃホワイトで、職場の方々もみんな優しい、こんなストレスのない会社に務めることはもうないと思う。

円満退社で、再びフリーランスになる。

「これで落ちたら、まじでヤバイぞ…!」

とモチベーションが高まる。

あとさすがに生活費が困るので、実家に戻ることにした。

フリーランスをやりながら、製図の練習をする日々が始まる。

2022年7月

7月前半

各社から、課題集が発売される。

やはり「総合資格学院 設計製図課題集」を買う。

5課題すべてを7周しようと決める。

そして、また書き写していく。

矩計図を初めて書く。難しすぎる。

「これ本当に受かるのか…?」と何度もなんども思い悩む。

なかやまきんに君のyoutube「ザ・きんにくTV 2nd」を無限に聞きながら、

  • 1日目:平面図・立面図
  • 2日目:床伏図・矩計図

のサイクルで書き写していく。

7月後半

ずっと書き写す。

ジムに再入会する。ジムは最高。製図のストレスが一瞬で吹き飛ぶ。

会社員になってからいけなくなったジム、またフリーランスになったので週5でジムへ。

家に帰ってから、製図の練習。

ここらへんでオーディオブックを大量に聞く。製図を手に覚えさせ、耳から知識を取り入れる。効率よし。

2022年8月

8月前半

ここから焦りだす。

「あと1ヶ月ほどだ…」

今の状態では、絶対に見本なしでは書くことができない。

ここから見本なしで書くトレーニングを始める。

ここで模試(日建)を申し込む。

去年は模試なしで不合格、今年は絶対に受けようと思う。けれども面倒くささが上回ってきて、受けるか迷った。でも絶対に受かりたいので、結局期限ギリギリで申し込んだ。

8月後半

模試1週間前からエスキスの練習をする。

エスキスが難しい。

ただの練習不足なだけだけど、本番が近いので焦ってストレスも溜まる。

図面を書きながら、エスキスの練習もする。

2022年9月

模試(9月3日)

日建の模試当日、ほんとうに緊張していた。

これでダメだったら、まじでダメ

という考えだった。

結果、野外階段を忘れ、「失格」となった。

けれども図面はキレイに書けていたようで、お兄さん講師に

  • 「独学でこれ!?すごいですね!」
  • 「これ一発で合格判定もらえる図面ですよ、良い図面は浮いて見えるんですよね」
  • 「うちの生徒より書けてます」

とテンション高めに褒めてもらった。

独学で一人で練習していたため、褒められるのは初めて。とにかく嬉しかった。

とはいえ、野外階段を忘れただけで失格になり、製図の残酷さを知った。

嬉しい反面、ちょっとしたミスで不合格になるという恐怖で心が満たされる。

ちなみに日建の方々は皆さん優しいので、受けて良かった。

模試に関しては、こちらで。↓

≫二級建築士の製図「模試」を受けるメリット3つ【必ず受けよう】

本番までの一週間、今まで書いた図面を、何も見ない本番形式で一日1枚ずつ書いていった。

すべて大きなミスなく書けたので、少し自信が湧く。

本番前日(9月10日)

前日はあまり書かなかった。

エスキス一枚。

学科のときと同じで、前日は勉強しないようにした。

昼にはケンタッキーを買いに行った。やけに空が青かったのを覚えている。多分いままで外にでても、見上げることはなかった。それほど不安と心配が付きまとっていた。

月見バーガー美味しい。

甘い飲み物・カロリーメイト・ウィダーインゼリーなど、明日の食料を買う。

そして、22時頃に寝た。

本番(9月11日)

朝ごはんを食べているとき、なかやまきんに君の「マッスルビーチ大会」を見返す。

これを見ると、毎回涙が出そうになる。

「よしっ、俺も頑張るぞ」

と気合を入れた。

晴れて、暑さも和らぐ日。

当日は緊張がほぼなかった。製図の練習に飽きて、「早く終わりたい」としか思ってなかった。

電車で最寄り駅に到着。

会場までは資格学校が手配した無料バスに乗せてもらう。(個人情報と引き換えに)

試験の1時間前に会場につき、ゆっくりカロリーメイトとウィダーインゼリーを食す。

試験は5時間もあるので、ここで補給しておかないといけない。

試験開始。

課題文を読むと、そこまで難しいものはなかった。

去年は「地面が傾斜している」というサプライズがあったが、今年はそこまでのものがなかった。

強いて言えば、省エネ対策くらい。

これを読んだときに、「聴竹居」のクールチューブ(地下から冷気を取り入れる)を思い出したが、合ってるか分からなすぎて却下。というかどうやって書くか分からない。

偶然できた北窓から北風を取り入れる、という苦し紛れの省エネを説明文で書く。

エスキスは1時間半かけた。

途中で、後ろの席で1時間遅刻した人が座る。

ガチャガチャとうるさい。

多分1年目で「まあ来年受かればいいか」、みたいな人間なんだろうけど、ガチャガチャとうるさいし、途中でため息まで聞こえる。

みんなの人生がかかっている国家試験であれはない。

ガン無視して、図面を書き始める。

図面はスムーズに書けた。

前に座っていた女性の名前が見え、高校時代の同級生と同姓同名でおどろく。

「え、建築学科進んだの?」
「いやたしか看護系だった気がする」

みたいなどうでも良いことばかり考える。(結局たぶん見ず知らずの人)

どうでも良いことを考えてしまうほど、図面の書き方は手で覚えていた。

図面を書き終えると、45分余っていた。

図面一式を2時間45分で書けたことになる。たぶん今までで一番早く書くことができた。

残り45分、丁寧に見直しをする。

延べ面積が200~250平方メートルが規定で、ぎりぎりの205平方メートルになってしまった。心配すぎて、何度も計算し直す。

課題文をなんども読み、小さなミスを修正していく。

試験終了。

とくにミスなく書けたと思う。

少し心配なのは、東面の立面図を書いたのが初めてで、高さを適当に定めてしまったことと、省エネ対策の適当さ。

あと課題がたぶん簡単だったので、合格点が跳ね上がっている気がすること。

※追記:問題が簡単でも上位約50%が受かり、それ以下が落ちるので、あまり合否に関係ないですね。

とにかく、やるべきことはやった。

昼食も食べていないので、ふらふらな状態で帰路についた。

家に帰って、ご飯を食べ、すぐに寝た。

試験の情報は一切見なかった。見ても不安と心配に振り回されるだけ。結果だけを見ればいい。

12月

結果発表までの間

結果発表までの3ヶ月間、ずっと頭の片隅に二級建築士のことがあった。

いつも何をしていても、

「二級建築士、落ちたよな…」

みたいに考えていた。

家族に話す時は、「二級建築士、なにそれ?」とまるで受けていないような演出をしていた。笑

それほど自信はなかった。

結果発表までの1週間、つねに息苦しく、顔はこわばっていたように思える。

結果発表当日

すっと目が覚めた。

今日は合格発表日。

朝のルーティンをこなしながら、「落ちていたら、どうしよう?」とずっと思っていた。

午前9時にはパソコンの前に座った。

正確には、座ったり立ったりしていた。

緊張でうまく呼吸ができない。息苦しい。しばらくの間、窓の前で仁王立ちをしていた。

そして、ネットで結果が公表されたことを確認し、自分も見てみる。

引っ越し前の都道府県を見てしまい、番号がないことに一瞬ビビる。

正確な都道府県をクリックし、番号を探す。

「あった!!!」

と心のなかで叫ぶ。

「これは本当か?」と疑い、何度もなんども確認した。

本当に受かっていた。

また窓の前に移動し、深く呼吸をする。

親に報告すると、すごく喜んでいた。

自分も最大限に嬉しかった。

合格までの道のりは、家族のサポートがあってこそ。感謝感謝。

おわり。

あとがき

二級建築士に、合格しました。

学生時代に学年最下位を取りまくり、からかわれまくったぼくが、いまや国家資格持ちです。

何事も一生懸命努力すれば、なんとかなりますね

「自信がない」「自信がない」と書いていますが、2年目の製図は特に大きなミスはなかったと思います。

それに比べ、1年目の製図では、

  • 部分詳細図を完全に書けなかった
  • 入り口が1.7mしかなった

のにも関わらず、「自信はまあある」状態でした。笑

おそらく、練習できていないほど謎の自信が生まれてきます。それほど全体を把握できていないのでしょう。

それより、いやーよかったです。

本当に良かった、としか思えません。

努力が報われたときの、この幸福感は何なのでしょうか。

また前に進んでいきます。

以上です!

学科編はこちら。↓

関連記事:【これで合格した】二級建築士の独学スケジュールまとめ

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